YouTubeやTikTokなどの動画サービスの普及により、動画を観るだけでなく、動画を制作することも多くの人にとって格段に身近になりました。
制作した動画をYouTubeで公開する場合、字幕をつけることで、動画の音声が視覚化され視聴者が内容を判断するのに役立ちますし、公開する側にとっても、SEOの観点からメリットがあります。
日本語の字幕だけでなく、英語の字幕もつけることで、海外からのアクセスも期待できます。お店の紹介動画に英語字幕をつけたことで、外国人のお客様が増えたという例もあります。
この記事では字幕のルールや、日本語⇔英語に特化して開発された翻訳エンジンが利用できる「みらい翻訳 AI動画字幕」を使ってより良質な字幕を生成し、設定する方法をご紹介します。
目次
字幕のルール ~読みやすい字幕とは?~
字幕において読みやすいとされている文字数や表示時間は決まっており、映画などの通常字幕だと、日本語の場合「1秒に4文字まで」が、子供からお年寄りまでストレスなく読める情報量とされています。ビジネス系の動画の場合は、もう少し多くなることもありますが、基本的には1秒で4文字を超えない字幕が良いとされています。
同じ観点から、1行あたりの文字数や、一度に表示する行数なども決まっています。 日本語字幕と英語字幕の文字数や表示時間の目安は以下の通りです。
日本語 | 英語 | |
---|---|---|
1秒あたりの文字数 | 4文字まで | 12~15文字程度 |
1度に表示する行数 | 2行まで | 2行まで |
1行の文字数 | 13文字 | 42文字 |
表示時間 | 最短1秒、最長6.5秒 | 最短1秒、最長7秒 |
一度に表示する行数は、基本的には2行までとされています。3行以上は視認性が下がるためです。表示時間も最短1秒、最長でも7秒程度と決まっています。
これらは、視聴者にとって読みやすく、内容が理解しやすい字幕を作成するための基本的なガイドラインです。字幕の用途や対象視聴者によっては多少調整が必要になることもありますが、動画に字幕をつける際は心にとめておくとよいでしょう。
動画を入れるだけ!「みらい翻訳 AI動画字幕」
「みらい翻訳 AI動画字幕」は、みらい翻訳が提供する、字幕に特化したオンライン翻訳サービスです。動画ファイルをアップロード、もしくはYouTubeのURLを入力するだけで、自動で音声が書き起こされ、同時に翻訳も表示されます。書き起こしと翻訳のテキストデータは、エクスポートすることができます。
- 2024年8月時点では日本語⇔英語の翻訳のみ対応しています。
- 無料プランでも、毎日5分まで動画を翻訳できるほか、初回は120分まで無料で利用できます。
「みらい翻訳 AI動画字幕」の特徴は、音声認識したテキストを、独自の言語処理技術で適切な字幕単位に区切って処理していることです。
話し言葉は文の区切りが認識しづらいため、明確に文の終わりを判定できるまで待ってから翻訳すると、タイムラグが生じるほか、一度に表示される量が多くなり、動画の内容に追いつけなくなってしまいます。
先に述べた通り、字幕においては一度に表示できる量や時間に制約があるため、「みらい翻訳 AI動画字幕」ではこれを考慮し、テキストを翻訳しやすい単位で適切な長さに区切る独自技術を開発しました。
同時に、翻訳処理も行います。あえて短く区切って処理しているため、文が途中で切れている場合もありますが、文脈を考慮する技術により、前の文と自然につながるように翻訳結果を生成します。これにより、視聴者が理解しやすい翻訳字幕の作成が可能です。
「みらい翻訳 AI動画字幕」での字幕生成術
続いて、動画ファイルから字幕を生成して、SRTファイルでエクスポートする方法をご紹介します。
「みらい翻訳 AI動画字幕」の詳しい使い方はこちら!AI動画字幕のサービスにログインすると、下記の画面が表示されます。字幕を生成したい動画ファイルをドラッグ&ドロップで投入すれば、書き起こしと翻訳の両方の字幕が生成されます。YouTubeのURLを入力することも可能です。

動画ファイルを入力すると確認画面が表示されますので、時間や言語を確認します。
以前に解析したことがある動画の場合は、「解析済みTSV」を選択します。初めての場合はブランクのままで構いません。

「新規に字幕生成する」をクリックすると、書き起こしと翻訳字幕の生成が始まります。解析中でも動画を再生すれば該当箇所がハイライトされ、動画を見ながら字幕を読み進めることが可能です。

生成された字幕データはSRTファイルでエクスポート可能です。このSRTファイルを字幕データとしてYouTubeにアップロードすれば、字幕付きの動画として公開できます。
SRTファイルは、タイムコードの付与された単言語のデータです。字幕を付けたい言語を、日本語か英語から選択します。今回は英語の字幕データを生成するため、エクスポートのファイル形式選択画面で、SRT形式(英語)を選択して、英語のSRTファイルをダウンロードします。

なお、表示された字幕は編集し、エクスポートすることも可能です。編集の途中で保存したい場合は、上記のエクスポートのファイル形式でTSV形式を選択して保存しておけば、ファイル入力時に一緒に読み込むことで、続きから編集を再開できます。
生成した字幕データ(SRT)のYouTubeでの設定方法
エクスポートしたSRTファイルはYouTubeの字幕追加に利用できます。まず、YouTube Studioから「字幕」を選択し、字幕を追加したい動画を選択します。

今回は英語の字幕を追加するため、言語で「英語」を選択して「確認」をクリックします。
次に字幕の設定画面に移行するため、真ん中にあるペンマークをクリックして字幕の追加を行います。

字幕の追加方法として、「ファイルアップロード」や「手動で入力」が選択できます。今回は、AI動画字幕で生成したSRTファイルを利用するため「ファイルアップロード」を選択します。

字幕のファイル形式の選択で、SRTファイルにはタイムコード(字幕のタイムスタンプ)が入っているため、タイムコードありを選択して進みます。

これで、設定は完了です。公開というボタンを押せば字幕データが動画ページからも見られるようになります。
まとめ
この記事では字幕のルール、「みらい翻訳 AI動画字幕」の概要、動画から翻訳字幕を生成する方法、YouTube動画に英語字幕を追加する方法を紹介しました。英語の字幕も付与すれば、英語で検索をする視聴者にも見てもらえる可能性が高まりますし、海外の方にも理解してもらいやすくなります。「みらい翻訳 AI動画字幕」は無料で120分まで利用できますので、ぜひお試しください。

みらい翻訳 AI動画字幕
みらい翻訳 AI 動画字幕は、動画ファイルを投入、もしくは YouTubeのURLを入力するだけで、リアルタイムで英文で字幕を書き起こし、日本語訳を画面に表示、結果を字幕用ファイル(.srt)としてダウンロードすることも可能なオンラインサービスです。
登録だけで120分まで利用できる「無料プラン」、月額 980 円(税別)で字幕内容の要約や内容についての質問など AI 機能が利用できる「エントリープラン」から、量や用途に応じた使い方をお選びいただけます。
エントリープランでは、600円/時間で処理時間を追加することも可能です。