スタンレー電気株式会社 AI自動翻訳の導入 「生真面目すぎる翻訳ツールが欲しかった」法令文書の原文に準拠した翻訳精度の高さから社内の熱望を受け、『FLaT』を導入

スタンレー電気株式会社は、1920年の創業以来、自動車照明製品を中心に、LED・光センサ等を時代に先駆けて提供してきた企業です。現在も自動車用途を主軸に、情報・通信機器製品や医療機械器具向けの光部品や応用製品など、幅広い分野での技術開発に取り組んでいます。社員一人ひとりが新しい「光の価値」を世の中に提供するために果敢に挑戦し続けており、そのものづくりの精神は多くの革新的な製品を生み出しています。
同社では、2024 年5月より『FLaT』の正式利用を開始。本記事では、スタンレー電気 法務知的財産部 尾見 知子様、山口 涼香様、尾釜 哲平様に採用の理由と活用状況を伺いました。

スタンレー電気株式会社

1920年、自動車がわずか7、8千台しか走っていない時代、創業者 北野隆春氏が「日本一になろう」「これからは電気の時代だ」との覚悟と大志をもって"ゼロ"から自動車用電球の販売を始めたのが、スタンレー電気の出発でした。すでに創業から100周年が過ぎましたが、それは同社にとって、ゴールではなく通過点であるといいます。その目指す先は、「光の価値の追求」と「ものづくり」によって「安全安心を実現し社会に貢献する」ことです。スタンレーグループは「光に勝つ」の気概をもって、果敢に光の無限の可能性に挑戦を続けています。

スタンレー電気株式会社Webサイト

ご担当者様 
法務知的財産部  尾見 知子(おみ・ともこ)様
法務知的財産部  山口 涼香(やまぐち・すずか)様
法務知的財産部  尾釜 哲平(おがま・てっぺい)様

出発点と選択の理由:日本語が関わる翻訳で性能が最も優れていたみらい翻訳

ー 皆さまの業務内容をご紹介ください。

尾見:法務知的財産部で法務を担当しています。今回、『FLaT』導入を担当しました。

山口:同じく法務知的財産部に所属しています。普段は法的文書の事前確認業務をメインに行っています。

尾釜:私も二人と同じ法務知的財産部におり、特許出願に関わる業務を行っています。

ー 『FLaT』を選定いただくに至った経緯をお聞かせください。

尾見:当社はグローバルでビジネスを展開しており、法務においてもさまざまな文書を翻訳して業務で用いる場面があります。世の中には無料の翻訳ツールがありますが、なかなか思ったような翻訳結果が得られない場合があり、結局、担当者が自分で翻訳し直すということも起きていました。

また、無料の翻訳ツールは、セキュリティ面の心配がありました。そのため、いい翻訳ツールがあれば導入したい、とは以前から考えていました。近年、格段に性能がよくなってきたということは認識しており、探索していたところ、みらい翻訳を見つけました。

翻訳精度が非常に高いこと、セキュリティ対策が万全であること、導入実績としてもさまざまな企業が利用しており、その数もしっかりあることを高く評価して、比較検討の候補に挙げました。複数のツールを比べてみましたが、日本語→英語、英語→日本語のように、日本語が関わる翻訳では性能が非常によく、多言語対応も図られていたため、みらい翻訳を選定しました。

FLaT
『FLaT』は20言語に対応:英語・中国語(簡体字/繁体字)、韓国語、アラビア語、イタリア語、インドネシア語、オランダ語、スペイン語、タイ語、ドイツ語、トルコ語、ノルウェー語、ハンガリー語(マジャール語)、フランス語、ベトナム語、ヘブライ語、ポーランド語、ポルトガル語、ミャンマー語、ロシア語

ー 最初にお問い合わせいただいた際、『Mirai Translator®』 ワード数定額プランを提案させていただきました。

尾見:非常に丁寧に、しかも迅速に対応いただいて好感を持ちました。営業担当者とのやりとりから『Mirai Translator®』には特許モデルがあり、無償トライアルでもこれが試用可能であることを知りました。そこで部内で2週間のトライアル利用を実施したところ、予想をはるかに超えるボリュームで活用されるという結果になり、「日常的に使いたい」との声が強く寄せられました。『Mirai Translator®』より翻訳量・ID数無制限で利用できる『FLaT』の方が当社に合っているのではないかと提案いただいたこともあり、導入を決定し、部内の熱望に応える形で、迅速に契約手続きを進めました。

スタンレー電気流の活用術:法令や特許文書の全容把握にファイル翻訳を徹底活用

ー どのようにご活用いただいていますか。

尾見:日常的に法令や特許文書などの外国文献を扱っています。『FLaT』の法務モデルを利用しており、必要なときに文書をファイルごとに『FLaT』に入れて日本語で概略の内容をつかめるのは、とても助かっています。

山口:私は法的文書の検討業務を行っていますが、英文の法的文書を見る際に、英語はそれほど得意というわけではなく、さらさらとは読めません。そうした中、ファイルをそのまま丸ごと『FLaT』に入れれば、翻訳されたものがファイルでできあがってきます。すごく気軽に翻訳にかけられるのはありがたいなと思っています。

なかでも一番気に入っているのは、元の文書のレイアウトがそのまま保たれているというところです。他のツールだと、翻訳した結果、レイアウトが崩れてしまうというケースもあるかと思うのですが、『FLaT』は二段組なら二段組のまま仕上げてくれます。そのため、「元の文書のこの一文は、翻訳文書のどこ?」と探さずにすみます。


ファイル翻訳はPDFやPowerPoint、Word、Excelなどの装飾やレイアウトも原文通り翻訳可能

尾釜:私の場合は、特許調査の業務の中で外国特許文献や外国の特許庁から届く文書の内容を理解したいとき、内容を把握するために利用しています。特許文献というのは、どの言語においても通常とは表現がちょっと異なり、一種独特なところがあります。

これまで無料のツールで安全を考慮しながら、英語から日本語へ、中国語から日本語への翻訳を行っていましたが、それでも翻訳精度、セキュリティ双方の観点からなかなか安心して使えないところがありました。『FLaT』が導入されて、特許上でよく使われる文章表現がかなり正確に翻訳されていることに驚きました。

そのため、この特許は注目しておくべきかどうかといったところを考えるときに、かなり効率的に作業を行えています。

ー 要約を翻訳されるのでしょうか。それとも全文を翻訳されるのでしょうか。

尾釜:全容をつかみたいというときに使うケースが多いので全文です。特許文書はかなり量が多いのですが、一部分ではなくファイルを丸ごと翻訳にかけます。読むのに時間はかかってしまいますが、それでも全部日本語訳されている状態なので、かなり助かっています。

導入効果と今後の展望:業務効率向上とともに、法令文書翻訳で最優先すべき正確性を『FLaT』が提供

ー どのような点に『FLaT』を利用する価値を見出していただいていますか。

尾見:セキュリティが担保されていること、業務の効率向上などです。また、一部の外国語のできる社員に翻訳業務が集中することがなくなりました。さらに、生真面目すぎるほど正確に翻訳してくれるのが良いです。

ー 今後、みらい翻訳にどのような伴走を望まれますか。

尾見:引き続き、いいAI自動翻訳サービスをご提供いただければと思います。技術が進歩し、どんどん翻訳の質も上がるようになると思いますので、今度も使い勝手の良いサービスを継続して提供いただければ助かります。

山口:Wordとの連携機能が更に強化されるとうれしいです。翻訳後に内容を編集したい場面もあるため、複数のウィンドウを行き来しなくて済めば、そのまま作業に取りかかれてさらに効率向上につながります。

尾釜:私が望むのは翻訳スピードの向上ですね。今でも十分速いですが、投入する文書にボリュームがあるせいか、どうしても待ちが生じてしまいます。ここがもう少し速くなると、流れを止めることなく業務を続けられるので検討してもらえればと思います。