退職や転職は、多くの人にとってキャリアにおける重要な節目の一つです。このタイミングで、適切なメールで感謝や新しい連絡先を伝えることは、ビジネス関係の維持や円満な別れに欠かせません。また、次のステップに向けた新しいスタートを円滑に切るためにも重要です。
本記事では、退職・転職時のあいさつメールについて、社内向け(同僚や上司)と社外向け(取引先やパートナー企業)の違いに着目しながら、欧米のビジネス文化を踏まえたポイントや英文メールの例文をご紹介します。また、メール送信のタイミングやトーンの調整、よくある疑問にもお答えします。
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目次
なぜ退職・転職時にあいさつメールを送ると良いのか
欧米のビジネス文化でも、退職・転職時のあいさつメールは一般的です。退職時や転職時のあいさつメールは、以下のような目的を持っています。
- 退職時:これまでのサポートへの感謝を伝えると同時に、業務をスムーズに引き継ぐため。特に社外の取引先には後任者の情報を共有することで、相手に安心感を与えられます。
- 転職時 :新職場の同僚に自己紹介を行い、協業の姿勢を示すため。また、旧取引先には新しい連絡先を共有して、良好な関係を継続します。
これらのメールを通じて、海外拠点や取引先ともスムーズに関係を継続・再構築し、将来的なビジネスチャンスへとつなげることも可能です。
退職時のあいさつメール:社内向けと社外向けの違い
退職のあいさつメールは、送る相手によってトーンや内容を調整することが重要です。
社内向けメール(同僚・上司宛)
- 親しみやすいトーン
- 感謝とともに思い出や個人的な連絡先を共有する内容
- 長くても構いませんが、受け取る人数が多い場合は簡潔に
<特徴>
- これまでの協力への感謝
- 同僚との個人的なつながりの維持
<目的>
社外向けメール(取引先・パートナー企業宛)
- フォーマルでプロフェッショナルなトーン
- 後任者の情報を共有し、引き継ぎを円滑にする内容
- 必要に応じて新しい連絡先を提供
<特徴>
- ビジネスをスムーズに継続するための配慮
- 感謝を伝えつつ、今後のビジネスの可能性を残す
<目的>
続いて、それぞれの例文を見ていきましょう。件名やトーン、構成の違いに着目してください。
退職時のあいさつメール:社内向け・社外向けメール例文
社内向け退職メール(同僚宛)
Subject: Farewell and Thank You
(件名:お別れとお礼)
Dear [Team],
(チームの皆様 ※特定の名前を入れてもOK)
As you may know, my last working day at [Company Name] will be [Last Working Day].
(ご存知のことと思いますが、[会社名]での最終勤務日は[最終勤務日の日付]となります。)
It has been a wonderful [X years] working alongside such talented and supportive colleagues.
(有能で協力的な同僚と一緒に仕事をすることができ、素晴らしい [X年間] でした。)
I’ve learned so much during my time here, and I’m truly grateful for the opportunities and experiences I’ve had.
(この会社にいる間に多くのことを学びました。これまでの機会と経験に心から感謝しています。)
I will be moving on to next steps, but I hope to stay in touch with all of you.
(私は次のステップに移りますが、引き続き皆さんと連絡を取り合うことを願っています。)
You can reach me at [Personal Email/LinkedIn URL].
(連絡先は [個人メールアドレス/LinkedIn URL] です。 )
Thank you again for all your support and friendship.
(すべてのサポートと友情に改めて感謝します。)
Wishing you all continued success in your careers and personal lives.
(皆さんのキャリアと私生活での継続的な成功を願っています。)
Warm regards, (「敬具」的な締めの言葉)
[Your Name](自分の名前)
[Your Title](役職 ※省略してもOK)
社外向け退職メール(取引先宛)
Subject: Farewell and Introducing My Successor
(件名:お別れと後任者の紹介)
Dear [Name],
(拝啓 〇〇様)
I hope this message finds you well.
(ご健勝のことと存じます。)
I’m writing to let you know that my time at [Company Name] will come to an end as of [Last Working Day].
(この度、[最終勤務日] をもちまして [会社名] での勤務が終了することになりましたので、ご連絡申し上げます。)
It has been a pleasure working with you over the past [X years/months], and I’m truly grateful for your trust, collaboration, and support.
(これまで [X年/月] にわたり、皆様と一緒に仕事をすることができました。皆様の信頼、協力、ご支援に心から感謝しております。)
I would also like to introduce [Successor’s Name], who will be taking over my responsibilities as [Successor’s Position].
(また、[後任者の役職] として私の職務を引き継ぐ [後任者の氏名] をご紹介いたします。)
[He/She/They] can be reached at [Successor’s Email].
([後任者のメールアドレス] までご連絡ください。)
I’m confident that [Successor’s Name] will provide the support and expertise you’ve come to expect.
([後任者の氏名] が、皆様が期待されているサポートと専門知識を提供できると確信しています。)
Although I’m moving on to next steps, I hope we can stay in touch.
(私は次のステップに移りますが、今後も連絡を取り合えることを願っています。)
You can reach me at [Personal Email/LinkedIn URL].
([個人のメールアドレス/LinkedInのURL] までご連絡ください。)
Thank you again for the wonderful partnership.
(素晴らしいパートナーシップをありがとうございました。)
Wishing you and your team continued success.
(あなたとあなたのチームの継続的な成功を願っています。)
Best regards, (「敬具」的な締めの言葉)
[Your Name](自分の名前)
[Your Title](役職)
[Company Name](会社名)
転職時のあいさつメール:新職場向け・旧取引先向けメール例文
次は、転職した際の英文あいさつメールです。ここでは、新しい職場で最初に同僚に送る英文あいさつメールの例と、旧職場の同僚や旧取引先に送る転職報告メールの例を紹介します。
新職場への自己紹介メール(新同僚宛)
Hello from [Your Name] – New [Position] at [Company Name]
(件名:[自分の名前] よりご挨拶– [会社名] の新しい [役職])
Dear [Team],
(チームの皆様)
I’m delighted to introduce myself as the new [Position] at [Company Name].
(この度、[会社名] の新しい [役職] に就任することになりました。)
With my experience at [Former Company], I look forward to contributing to our ongoing projects and learning from each of you.
([前の会社] での経験を活かして、進行中のプロジェクトに貢献し、皆さんから学ぶことを楽しみにしています。)
Please let me know if there is anything I can do to get started smoothly.
(スムーズに業務をスタートするために何かできることがあればお知らせください。)
I’m excited to collaborate with you all.
(皆さんと協力できることを楽しみにしています。)
Sincerely, (「敬具」的な締めの言葉)
[Your Name](自分の名前)
[Your Title](役職)
旧職場や旧取引先に送る転職報告メール
Subject: Update on My New Role & Contact Information
(件名:新しい役職と連絡先に関するお知らせ)
Dear [Name],
(チームの皆様)
I hope you’ve been well.
(お元気でお過ごしでしょうか。)
I’m reaching out to let you know that I recently left [Former Company Name] and have started a new position as [New Position] at [New Company Name].
(この度、[前会社名] を退職し、[新会社名] の [新役職] に就任したことをお知らせいたします。)
It was a pleasure working with you, and I truly value the trust and collaboration we built.
(あなたと一緒に仕事ができたことを嬉しく思います。私たちが築いた信頼と協力関係は本当に価値あるものだと感じています。)
If you’d like to stay in touch, my new contact email is [Your New Email Address].
(今後も連絡を取りたい場合は、私の新しい連絡先メールアドレスは [新しいメールアドレス] です。)
I look forward to the possibility of working together again in the future.
(将来また一緒に仕事ができることを楽しみにしています。)
Warm regards, (「敬具」的な締めの言葉)
[Your Name] (自分の名前)
[New Position] (新しい役職)
[New Company Name](新しい会社名)
[Your New Email Address](新しいメールアドレス)
退職・転職メール送付時のよくある質問
Q1. メールはいつ送るべきですか?
- 社内向け退職メール: 最終出勤日付近に送るのが一般的です。
- 社外向け退職メール: 最終勤務日より数日前に送り、引き継ぎが円滑になるよう配慮しましょう。
Q2. 個人的な連絡先を共有しても良いですか?
良いです。ただし、会社の規定や相手との関係性を考慮してください。
Q3. 転職先の詳細をどこまで共有するべきですか?
基本的には新しい会社名と役職を伝えれば十分です。それ以上の詳細は必要ありません。
まとめ
退職や転職は、新しいキャリアの始まりであり、人生の大きな節目と言えます。社内・社外向けに適切なトーンと内容であいさつメールを送ることで、これまでの関係を円満に締めくくり、新たなステップを前向きに始めることができるでしょう。
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この記事を参考に、欧米のビジネス文化で通用する退職や転職のあいさつメールを作成し、キャリアの次なるステージをスムーズにスタートしてください!