進化する音声翻訳

【2026年最新】Zoom/Teams/Meetの翻訳機能を徹底比較!設定手順と制限まとめ

2026.01.29

Zoom、Microsoft Teams、Google Meetといった主要なオンライン会議ツールには、音声翻訳機能が備わっています。画面上にテキストを表示する「翻訳字幕」や、通訳チャンネルを介して翻訳音声を聞く「インタープリター(音声通訳)」機能を使いこなせば、通訳を介さずとも多言語での円滑なコミュニケーションが可能になります。

しかし、いざ実務で使おうとすると、「設定メニューが見当たらない」「会議ツールによって使い勝手が違い、戸惑う」といった声も少なくありません。また、ビジネスで利用する以上、翻訳精度やセキュリティ面の制約についても正しく理解しておく必要があります。

本記事では、主要3ツールの翻訳機能について、公式情報をベースに「設定手順」「利用の前提条件」「音声・字幕それぞれの制限事項」を徹底比較します。

あわせて、記事の最後には、標準機能で十分か、あるいはビジネス特化型の外部ツールが必要かを判断するための「4問診断」も掲載しました。自社の運用に最適な翻訳環境を整えるためのガイドとしてご活用ください。

主要3ツールの翻訳機能:概要と特徴

Zoom
Zoomの「翻訳版字幕」は35言語以上に対応しており、日本語も利用可能です。大きな特徴は、設定によって「原文(話されている言語)」と「翻訳文」を同時に画面に表示できる点です。これにより、翻訳ミスがあった際も原文を確認しやすく、誤解を防ぐことができます。また、翻訳された内容は全文の文字起こしとして保存することも可能です。

Microsoft Teams
Teamsは「ライブキャプション翻訳(字幕)」と「インタープリター(音声通訳)」の2つの強力な機能を備えています。特に「インタープリター」は、AIが話者の声質(トーン)を再現して翻訳言語を話す「音声合成」技術が特徴で、まるで本人がその言語を話しているかのような自然な会話を実現します。字幕は画面下部に表示され、参加者が個別に言語設定を行えます。

Google Meet
Google Meetの標準機能「翻訳字幕」や「音声翻訳」は、現時点では英語やスペイン語などの言語に限られており、日本語には対応していません。(*1)そのため、日本語での翻訳字幕や議事録作成を行いたい場合は、みらい翻訳などのサードパーティ製音声翻訳ツールを導入して補うのが一般的です。

(*1) 2026年1月末よりGoogle Meetの音声翻訳に関して、現行のアルファ版からベータ版に移行されることが発表されています。対応言語に日本語が追加されるのかは現時点(2026年1月18日現在)では不明です。

ツール別 設定手順・前提条件・制限

では、それぞれのツールの字幕・翻訳機能の使い方を見ていきましょう。

Zoom

  • 前提条件:
    • Zoom Workplace Business Plus以上のライセンス、または「翻訳版字幕アドオン」の購入。
    • デスクトップクライアントのバージョン更新(5.10.6以降など)。
  • 設定手順(管理者):
    1. Zoomウェブポータルにサインインし、「設定」>「ミーティング内(詳細)」を開く。
    2. 「翻訳版字幕」のトグルをオンにする。
  • 設定手順(利用時):
    1. ツールバーの「字幕(CC)」または「字幕を表示」をクリック。
    2. 「翻訳を有効にする」にチェックを入れる(または「翻訳」スイッチをON)。
    3. 「私の会話言語(話者の言語)」と「翻訳言語(見たい言語)」を選択。
  • 制限:
    • 英語以外の言語間(例:中国語⇔日本語)の翻訳精度は、英語を経由するため不安定になる場合があります。

Microsoft Teams

  • 前提条件:
    • Teams Premium または Microsoft 365 Copilot ライセンスが必要(一部機能はパブリックプレビューの場合あり)。
  • 設定手順(ライブキャプション):
    1. 会議コントロールの「その他(…)」>「言語と音声」をクリック。
    2. 「ライブキャプションをオンにする」を選択。
    3. 字幕が表示されたら、右側の設定(…)>「字幕の言語」で翻訳したい言語(日本語など)を選択。
  • 設定手順(インタープリター・主催者側):
    1. 会議のオプションを開き、「言語の通訳を有効にする」をオンにする。
    2. ソース言語(元の言語)とターゲット言語(翻訳先)を設定。
  • 制限:
    • 音声翻訳には数秒の遅延が発生します。
    • 自分自身の発言を通訳機能で聞くと混乱するため、聞く側が有効化することが推奨されます。

Google Meet

  • 前提条件:
    • Business Plus、Enterprise Plusなどの特定エディション、またはGemini for Google Workspaceアドオンが必要。
    • 音声翻訳についてはGoogle AI Proの定期購入もしくはEnterpriseアルファ版プログラムへの参加が必要(*2)
    • 注意: 標準機能では日本語字幕・音声翻訳は利用できません。
  • 設定手順(字幕翻訳):
    1. 会議中に会議画面下の「その他(3点アイコン)」>「設定」をクリック。
    2. 「字幕」で会議の使用言語を設定し、字幕をオンにする。
    3. 「翻訳された字幕」をオンにし、翻訳言語(日本語は選択不可)を選ぶ。
  • 設定手順(音声翻訳):
    1. Google AI Proの定期購入者が、会議中に会議画面右下の「会議ツール(9点アイコン)」>「音声翻訳」をクリック。
    2. 「字幕」で会議の使用言語ペア(例:英語/スペイン語)を設定し、「すべての参加者に対して翻訳を有効にする」をクリック。これにより、すべての参加者の会議画面の右上に音声翻訳バッジが表示される。
    3. 会議の参加者全員が、音声翻訳バッジから、翻訳を許可し、「話す言語」と「聞きたい言語」を選ぶ。
(*2) 2026年1月末のベータ版への移行で、適用範囲が広がるとの情報あり。

Zoom / Teams / Google Meet 音声翻訳ツール比較表

比較項目 Zoom Teams Google Meet
主な機能 翻訳版字幕
全文の文字起こし
ライブキャプション(字幕)
インタープリター(音声通訳)
翻訳字幕
音声翻訳
出力形式 字幕(原文併記可) テキスト + 音声 テキスト + 音声
日本語対応 日本語含む約35言語に対応 日本語含む約40言語に対応 非対応
要件 有料プラン + アドオン または上位プラン Teams Premium または Copilotライセンス 上位プラン または Google AI Pro
強み 原文と翻訳を並べて表示でき、翻訳ミスを確認しやすい 話者の声をAIが再現するため、自然な会話が可能 Googleエコシステムとの連携
保存・記録 ホストが許可した名合のみ、全文文字起こし保存可能。
※VTT形式
Copilot等で要約・議事録化。データはテナント内で保護。 文字起こしをGoogleドライブに保存可能。二次利用無し。
セキュリティ 暗号化通信に加え、不適切な表現のフィルタリングが可能。 翻訳データはログに記録されず、二次利用されない「No-Trace Policy」が適用される。 通信および保存データの暗号化。

会議翻訳のFAQでよくある「自分だけ翻訳機能をオンにすることができるか」については、Zoom、Microsoft Teams、Google Meetのいずれも、翻訳機能(字幕や音声通訳)の表示・再生は「参加者個人」の設定であり、自分だけオンにする(自分だけ翻訳を見る/聞く)ことが可能です。ただし、ZoomとTeamsに関しては、主催者(ホスト)がその機能を使えるように事前に許可・設定していることが前提条件となります。

Zoom / Teams / Google Meetの翻訳機能でよくあるトラブル

Zoom / Teams / Google Meet 共通

●「字幕」ボタンが表示されない
会議の主催者(ホスト)が、設定画面(管理コンソールやWebポータル)で「字幕機能」や「翻訳機能」を有効化していないケースが大半です。参加者側では対処できないため、ホストに設定を依頼する必要があります。

●翻訳精度が低い・まったく違う言語になる
1. 「話されている言語(Spoken Language)」の設定ミス: 自分が日本語で話しているのに、設定が「英語」になっていると、AIは無理やり英語として聞き取ろうとし、意味不明な字幕が表示されます。
2. マイクの音質: ノイズが多い環境や、PC内蔵マイクを使用している場合、AIの音声認識精度が著しく低下します。

Zoom

●日本語と英語以外の言語間での翻訳がおかしい。
英語以外の言語間(例:日本語と中国語)を翻訳する際、一度「英語」を経由して翻訳(日本語→英語→中国語)する仕組みになっている場合があります。重要な会議では、「原文と翻訳を同時に表示」する設定にして、誤訳に気づけるようにするのが有効です。

Teams

●インタープリター(音声通訳)で自分の声が返ってくる
インタープリター機能は、話者の声をAI音声に変換して流す機能ですが、話者本人(発言する人)がこの機能をオンにしてしまうと、自分の発言が数秒遅れて翻訳音声として耳に返ってきてしまい、非常に話しづらくなるという報告があります。インタープリター機能は「聞く側(リスナー)」だけがオンにするよう徹底してください。

クイック診断:Zoom / Teams / Google Meet付属の翻訳機能が最適か?

会議ツール標準の翻訳機能は便利ですが、ビジネスの現場、特に重要な交渉や機密性の高い会議では限界が生じることもあります。 以下の項目に1つでも「Yes」がある場合は、特定の会議ツールに依存せず、ビジネス利用に特化した「外部翻訳サービス」の検討をしてみるのはいかがでしょうか。

  1. 会議ツールが相手都合でバラバラ
    • 取引先によってZoom、Teams、Meetとツールが切り替わり、その都度設定手順を確認したり、ライセンスの有無に振り回されたりするのが大きな負担(手間)になっている。

  2. 自社あるいは相手先のセキュリティポリシーが厳格
    • 社外秘の情報を扱うため、翻訳データの二次利用(AIの学習への転用など)が禁止されている、あるいは「いつ、誰が、どのデータを処理したか」という管理ログまで含めた、より厳格なセキュリティ水準が求められる。

    💡 ここが盲点! 意外と知られていないのが、音声翻訳のプロセスで生成される「声のデータ」や「中間テキスト」の行方です。テキスト翻訳(文字入力)とは異なり、音声翻訳には特有のリスクが潜んでいます。

    【チェック推奨】 会議の音声データはどこへ行く? 音声翻訳のセキュリティリスクと安全なツールの見極め方 ビジネスの現場で「うっかり」を防ぐために、最低限知っておくべき3つのリスクを解説しています。


  3. 議論のテンポを最優先したい
    • 標準機能の翻訳レイテンシー(遅延)や誤訳によって、会話に割り込めなかったり、重要な議論が止まってしまったりした経験がある。

  4. 翻訳資産をそのまま議事録にしたい
    • 会議終了後に、翻訳されたテキストを精度の高い「資産」として保存・共有したいが、標準機能の保存仕様(録画に反映されない、字幕が残らない等)では不十分だと感じている。

「Yes」があった方へ:
特定の会議ツールに縛られず、常に同じ操作感で「高精度」かつ「セキュア」に利用できる、ビジネス特化型の翻訳ソリューションという選択肢があります。
会議の相手がどのツールを使っていても、いつもの翻訳ツールがあなたの隣でサポート。手間を減らし、本来の議論に集中できる環境を整えてみませんか?
▼高精度・高セキュリティな会議翻訳の詳細はこちら オンライン会議翻訳ソリューション – みらい翻訳

公式情報リンク集(参考)